湯たんぽ

子供の時、夜の暖房には

湯たんぽを使っている家庭が多かった。

本来、お湯を沸かしていれるのだが、

横着をして

水を入れて、ガスレンジにかける人も結構いた。

その時、ちゃんと

蓋を外してかければよいのだが、

蓋を締めたままガスレンジにかけて

爆発させ、大惨事になる人もいた。

 

寒さ

子供の頃、台所と居間以外暖房器具はなかった。

朝、目が覚めると 部屋の中なのに 息が真っ白

寒いので、布団の中に着替えを引っ張り込んで

中で着替えた(母に見つかると、当然怒られた)

 

寒さにどう対応するかというと、

震えながら、我慢することがほとんどだった。

 

私の場合、寒くなる度に、

熱を出し、2,3日寝込んで熱が下がると

何とか、寒さに慣れてきたという感じだった。

 

そして、手足がしもやけになり、

真っ赤になって、腫れあがってかゆくなった。

 

しもやけのひどい子は

手がグローブみたいに腫れあがり

色も赤黒いのを通り越して、

ところどころ紫色になっていた。

そこまで、腫れあがって

大丈夫なのかというと

大丈夫で、夏になるときれいに治った。

 

また、ぱっくり割れたひび割れが

更に割れた時、

痛いし、たまに血が出て汚いしで、困った。

 

小さい時は、お風呂に入ると

手足が痛かったりかゆかったりで、

入らないと駄々こねた事もあった。

 

小さい時の家の暖房器具はこたつと火鉢で

中学くらいからガスストーブが登場した。

 

が、子供部屋はまだまだストーブなし、

こたつを買ってもらったので、

今度はこたつの中に

着替えを引っ張り込んで着替えていた。

昭和 平成 そして・・・・

子供の時、明治 大正 昭和と三つの時代を生きている大人たちを見て、この人たちはいろんな時代、色々な経験をして生きてきたんだろうな、すごいなと思っていた。

 

まさか、自分もたぶん三つの時代を生きるとは思わなかった。(昭和30年代生まれ)

 

子供の時、大人が

「これだから、明治生まれは・・・」と文句を言うのは聞いてきた。

 

それが

「これだから、大正生まれは」になり

「戦前生まれは」

「戦後生まれは」

ゆとり世代は」

と色々な言葉を聞いてきた。

 

そして、それ以上に人々の生活、生き方、考え方、

すべてが激変するのを見て、肌で感じて生きて来たような気がする。

(もちろん、一個人の全く大した事のない平凡な人生なのだが)

 

きれいな水、電気すら ほとんど無い時代で、生きてきた人と

今を生きている人たちとでは

全く別の概念を持って生きているのは仕方ないと思う。

 

でも、今、この時を共有して生きているんだよね。

 

今を生きている者として、

今まで生きてきた者として、

 

あの時、みんな何を考え

どう生きていたのか、

思い出しつつ書いてみたいと思う。