最期の時

もうすぐ父の三回忌が来る。

病院から、「インフルエンザが流行っているので

病室に入るのは一人だけにしてくれ」と言われ

母だけが通う日が続いた。

 

別に容体が悪いということは無かったので

心配していなかったのだが

あっけなく逝った。

 

父はもうとっくに

家族のこと忘れていたし、(母は除く)

ほとんど意識なかったけれど、

それでも、最期寂しくなかったのかな

と思う時がある。

 

まぁ、大好きだった母は

ちゃんと毎日通っていたからいいか。